・手札となる8枚のカードを交換しながら分子を作り上げる、ポーカーのようなゲームです。
・原子カードの他に、使用することで特殊な効果を発動するテクニカルカードを使います。
・カードごとに点数が決められていて終了時に手札の点数を計算します。
・ゲームを何回も繰り返して合計得点で勝敗を決めましょう。
使用するもの(新装版)
・原子カードすべて(赤・青両方)
・テクニカルカードすべて(赤・青両方)
・ヒントの書
遊び方
準備
①すべてのカードを一つの山札にしてよく切ります(テクニカルカードが偏らないように注意)
②全員に8枚ずつカードを配り、これを各々の手札とします。
③残ったカードは山札として中央に置きます。→1ターンの中で行うことへ
1ターンの中で行うこと
①まず、「結合」を宣言する人がいる場合は宣言してください→結合が宣言された場合へ
1ターン目に「結合」を宣言することも可能です。
結合
プレイヤーはターンの最初に「結合」と宣言し、全員を得点計算に移行させることができます。
貴ガスの盾やフッ素の大鎌を持っている場合は効果が発動することがあるので結合が宣言された場合の項目を確認してください。
②「結合」を宣言する人がいなかった場合、手札からカードを必ず捨てます。捨て方は次のどれか一つに従ってください。
・カードを1枚捨てる
・ヒントの書にある分子を作って捨てる
・触媒のリングを1~4枚同時に捨てる
捨てた際は全員が捨て終わるまでカードは裏向きのままにしてください。全員が捨て終わった時点で各々が捨てたカードを公開します。
③捨てたカードの枚数の分だけ、カードを山札から引きます。
「前回点数が一番多かった人から時計回り」「じゃんけんで勝った人から時計回り」のように決めておくとスムーズに進みます。
捨てたカードが触媒のリングだった場合はこれまでに捨てられた(全員の)すべてのカードから好きなカードを選んで取るか、他のカードと同様に山札から引くか、1枚ごとに選択することができます。(つまり2枚捨てた場合、1枚をすでに捨てられたカードから、もう1枚を山札からランダムに、といった取り方が可能です)
④ここまでが終わったら①に戻ります。誰かが結合を宣言するまで続けます。
※山札がなくなる前に誰かが「結合」を宣言すると思うので、山札がなくなることは想定していません。もしそうなったら最初から仕切りなおすなどしてください。
結合が宣言された場合
①「結合」は複数人が同時に宣言することができます。他に宣言する人がいないか確認してください。
②結合を宣言した人は手札を公開します。
③結合を宣言したあるプレイヤーが貴ガスの盾を1枚でも持っていた時
結合を宣言していないプレイヤーがフッ素の大鎌を提示(捨てるのとは異なります)してその人の「結合」を阻止することができます。
フッ素の大鎌を複数枚持っていた場合は複数人を阻止できます。
また、結合を宣言したプレイヤー1人に対して複数人が同時に阻止を行うことはできません。(被った場合はじゃんけんで決めましょう)
- 阻止されなかったプレイヤーが一人でも存在する場合→④へ
- フッ素の大鎌による阻止が、結合を宣言した全員に成立した場合
フッ素の大鎌を提示した人はそれを捨てたうえで「1ターンの中で行うこと」の②に強制的に移行します。
このターンでは、フッ素の大鎌を提示したプレイヤーは通常通り捨てたカードの分に加えて、山札から好きなカードを1枚選んで引くことができます。選んだあとは山札をよく切りましょう。阻止されたプレイヤーは貴ガスの盾以外を捨てることはできません。
④「結合」が成立した場合、点数計算に移行します。
点数計算
点数計算に移行できた「結合」でフッ素の大鎌を提示していた場合は提示したフッ素の大鎌を点数計算に含めるかどうか選択できます。(捨てて0点扱いにすることが可能です)。
また阻止された人は貴ガスの盾をすべて捨てましょう。
手元にある原子カードを使って分子を作っていきます。
1つのカードは1つの分子にのみ使えます。
この時、フッ素の大鎌を持っていた場合は1分子につき1枚まで、水素の代わりとして使うことができます。
分子にできたカードの点数は次の通りです。
H(水素):1点 C(炭素):2点 O(酸素):3点 N(窒素):4点 F(フッ素の大鎌):1点
大きな分子作れた場合加点があります。
5~6枚による分子:+2点
7~8枚による分子:+4点
貴ガスの鎧/盾を持っていた場合は1枚につき1点です。
貴ガスの鎧/盾以外のカードで分子にならなかったカードがあった場合1枚につき-2点します。
これにより点数を確定させます。
解説
貴ガスは単原子分子といって、原子一つで分子を構成します。
分子は2つ以上の原子によって作られなくてはならないわけではありませんが、普通はほかの原子とくっついていたほうが安定します。
しかし、貴ガスはとても安定しているので他の原子とくっつく必要がありません。
したがって、このルールでは余った場合でも「分子にならなかったカード」としては扱わずに1点にしています。
フッ素はとても反応しやすい(≒結合しやすい)元素で、安定しているはずの貴ガスとも結合して分子を作ってしまいます。
ただし、ヘリウムとネオンは特に安定しているので結合しません。
このルールでは貴ガスの盾(アルゴン、クリプトン)を持ったまま上がることを阻止する役割を持たせました。
またフッ素はゲームに出てくる水素、炭素、窒素、酸素と結合して分子を作ることができます。
この時水素と同じく腕を1本だけ持っているので、水素と入れ替わった(これを置換といいます)ような分子を作ることがあります。
このルールでは最後の点数計算の時のみ原子カードと同じように扱うことにしました。
次のような分子は実際に存在するものです。(作るのが困難なものや不安定なものもあります)
HF フッ化水素
CNF フッ化シアン
HOF 次亜フッ素酸
C2HF フルオロエチン
HC(O)F フッ化ホルミル
NH2F フルオロアミン
CH3F フルオロメタン
C2H3F フッ化ビニル
N2H3F フッ化ヒドラジン
CH2FOH フルオロメタノール
CH2FCHO フルオロアセトアルデヒド
C2H5F フルオロエタン
CH2FCOOH フルオロ酢酸
CH2FCH2OH フルオロエタン
NH2NHFCO フルオロ尿素